西暦(年号)
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日付
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出来事
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育てる会の動き
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1954(S29)
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12月
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奥只見総合開発計画により、奥只見ダム工事着工
施工者は電源開発(後のでんぱつ)
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1960(S35)
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12月
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奥只見ダム完成。約6億トンの総水量は日本一
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1962(S37)
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秋
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地元の人が、ダム湖にそそぐ渓で大イワナの産卵遡上を目撃
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1965(S40)
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モンスター級のイワナやニジマスが、釣り人の顔を蒼白にする。
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1968(S43)
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10月
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月刊誌「フィッシング」創刊
この頃から釣りブームが始まる。
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1969(S44)
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「週間朝日」に開高 健「フィッシュ・オン」を連載開始
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1970(S45)
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5月
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「フィッシュ・オン」が銀山湖(奥只見ダム湖)を取材
これによって釣り人ばかりか、一般にも「銀山湖の大イワナ」が注目される。
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1971(S46)
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6月
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銀山平に電燈がともる。
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銀山湖で新潟県内水試の基礎調査が行われる。
ワカサギはまだ放流されていない。大イワナの主食はアブラッパヨ(ニガッパ、アブラハヤ)
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1971(S47)
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大イワナ、大ニジマスが姿を消し、湖が沈黙しはじめる。
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電源開発が佐梨川ダム建設のための調査を開始
後に計画凍結
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1974(S49)
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産卵遡上魚の見えない北之又川になる。
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乱獲によって激減した奥只見の魚を蘇らせようという目的で、地元の賛同者と在京の渓流釣りファンが発起
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1975(S50)
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初春
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発起人である常見 忠さん、秋月岩魚さんの両名が、発起人代表であった開高 健さんを訪ね、会長就任を依頼
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4月25日
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発起人総会
会の名称を「奥只見の魚を育てる会」とし、会長 開高 健、事務局長 常見 忠、等の委員を選出して創立。事務局を湯之谷村役場内に設置した。当初、活動期間は五年とされた。
都会の釣り人、地元(民宿、釣り人)、地元役場が会員となり、生活や趣の異なる者たちが、「奥只見の魚を育てる」ために、利害を超えて集結した。会員数は75名
選出された委員の顔ぶれは、様々な種類の釣り人と湯之谷村、銀山平の漁業組合員、観光組合員の顔がみられ、会の特色を表している。
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第一回放流事業実施
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1975(S50)
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7月28日
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魚沼漁協幹部との懇談会を持ち、会の要望を伝える。
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8月
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魚沼漁協に三項目からなる要望書を提出
- 禁漁期間の延長 新潟県条例による渓流魚の禁漁期間は11月1日から一ヶ月間であるのを、隣接する福島県の条例に合わせて、10月1日から翌年2月末までに変更すること
- 禁漁河川の設定 銀山湖に注ぐ北之又川と大鳥沢を向こう三年間、全面禁漁とすること
- 放流事業の推進 イワナ、ヤマメの親魚および稚魚を積極的に放流し増殖すること。
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1976(S51)
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3月
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新潟県条例による渓流魚の禁漁期間が10月1日から翌年2月末までに変更される。
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魚沼漁協が銀山奥只見地区の禁漁期間を10月1日から翌4月20日までに設定
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魚沼漁協が北之又川の一部(蛇子沢橋より上流)に三ヶ年間の禁漁を設定
ただし、監視の困難さから大鳥沢は禁漁河川から外された。
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富永信次さんが漁場監視指導員を引き受けてくれる。 密漁監視のため北之又川に常駐。密猟者との戦いが始まった。
その労を鑑み、漁協経由で監視費用の支給に協力
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1977(S52)
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10月
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北之又川で久しくみられなかった大イワナの産卵遡上がみられる様になる。
それを聞きつけた密漁者の増加
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漁協との協力関係強化
監視の体制の強化
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1978(S53)
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運営資金の不足を乗り切るために、秋月岩魚さんの協力を得て絵はがきを作製し、この売り上げの一部で急場をしのぐ
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魚沼漁協が「永年種子川」の準備として、専門家による奥只見地域の魚族生態調査を実施
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9月
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第一回フィッシュウォッチングを実施
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10月
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北之又川に魚影が戻った事とご尽力に感謝し、日夜の区別無く、地道に、ひたむきに、命をかけて魚を守ってきた富永信次さんに感謝状を贈る。
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1979(S54)
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4月
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魚沼漁協が禁漁期限切れとなる北之又川(蛇子沢橋より上流)に三カ年の「種子川禁漁」を設定
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新潟県内水試が銀山湖での調査を再開
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総会にて、当初の利害超えて結ばれている会員相互の絆を断ってはならないと、活動期間の二年延長。その後は、その時考えようと決する。
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1980(S55)
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この年よりヤマメ稚魚の放流を開始
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1981(S56)
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11月
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国の水産資源保護法に基づく新潟県内水面漁業調整規則のに北之又川が指定され、石抱橋より上流が保護水面、永年禁漁となる。
保護区内は、魚をはじめ一切の水産動植物の採補が禁止
漁場監視員への費用が新潟県から支給される様になる。
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