開高健の想い出①

最高の山菜焼飯を食べたいと、中華鍋を背負って奥只見湖を訪れる男がいた。
 その人の名は、開高健(かいこう・たけし)。芥川賞受賞の作家であり、
こよなくルアーを愛した釣り師が、奥只見の魚を守るために環境保護運動に立ち上がった。

【開高健プロフィール】
1930年、大阪市生まれ。壽屋の社員だった58年『裸の王様』で芥川賞を受賞し、これを機に執筆業に専念。64年、朝日新聞社臨時特派員として戦時下のベトナムへ。反政府ゲリラの機銃掃射に遭い九死に一生を得る。熱心な釣り師としても知られ、日本はもとより世界中で巨大魚を追い『オーパ!』、『フィッシュ・オン』など釣りをテーマにした作品も残した。また、食通でもあり食と酒についてのエッセイも多い。89年、食道腫瘍に肺炎を併発して死去。享年58歳。奥只見の魚を育てる会永久会長

【常見 忠プロフィール】
1930年、群馬県桐生市に生まれる。銀山湖の大岩魚に出会い
芥川賞作家・開高建氏と親交を結び、日本を始め世界各地に
巨大魚を求めて釣り歩く。ルアー創成期からのパイオニア。
奥只見の魚を育てる会代表。

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